勉強コラム

その冬期講習、取る意味ある??受けた方がいい人と受けなくてもいい人の特徴

冬になると、さも当たり前のように提案される冬期講習

はたして冬期講習に意味はあるのだろうか。

面談でたくさんコマを提案されたけど取るべき?

保護者

と悩んでいる保護者に向けて元教室長が冬期講習の必要性について解説をしていく。

冬期講習は基本的に取らない方がいい

冬期講習は取らなくても大丈夫だ。

塾おじ

というか取るな!

冬期講習を取った方がいいケースは後半で紹介するが、大体の場合、取る必要は全くない。

まずはなぜ冬期講習は基本的に取らなくてもいいのか解説をしていく。

その理由は至ってシンプルで、

冬期講習は時間とお金のムダ

だからだ。

冬期講習でできること

なぜ、冬期講習が時間とお金のムダになるのか解説する前に、冬期講習でできることについて見てみよう。

冬期講習で行うことは受験生非受験生で異なる。

受験生が冬期講習でできること

受験生は冬期講習で実践的な問題演習を行う。

入試の過去問あるいは先生が独自で作成した過去問レベルの問題を解いていくイメージだ。

問題を解いては解説。

といった具合に授業が進行していく。

非受験生が冬期講習でできること

受験学年でない場合、冬期講習でできることは大きく分けてふたつ。

・これまで習ってきたことの復習

・これから学習することの予習

個別指導塾であれば個別に理解状況を考慮しカリキュラムを組んでくれる。

集団塾は塾の方針によって復習をするか予習をするかはマチマチだ。

ただ、一人の生徒の学力に合わせて授業することはできないから、中2の冬休みに中1の最初から復習といったことは一般的ではない。

冬期講習が時間とお金のムダである理由

では、どうして冬期講習が時間とお金のムダであるのか解説をしたいと思う。

塾おじ

理由は大きく二つだ。

冬期講習不要論

  • 冬期講習でできることは自習でできる
  • 復習しなければなんの意味もない

順番に見てみよう。

冬期講習でできることは自習でできる

例えば、実践的な問題演習について考えてみよう。

塾おじ

問題を自分で解く時間にお金を払う価値はあるのか?

過去問を開いて問題を解くことはお金をかけず自宅でできることだ。

まず、これがお金のムダであると感じられる大きな要因。

とは言っても解説してくれるから価値はあるよね?

保護者

確かに問題解説には相応の価値がある。でも、解けている問題の解説を聞く時間はムダではないだろうか?

冬期講習ではいい意味でも悪い意味でも過去問の解説を最初から丁寧に行ってくれる。

だから時間のムダが出てくるのだ。

子どもは理解できている内容を意味もないのに聞かされ時間だけ浪費してしまうことになるだろう。

だったら過去問を購入して自分の分からないところだけ解説を読んで自分のペースで勉強した方が効率的じゃないだろうか。

受験学年でない場合も同様だ。

復習は分かっているところ、分かっていないところ関係なく問題集の順番をなぞって進めるだけ。自分で参考書を買って分からないところだけ復習した方がコスパいいに決まってる。

塾おじ

予習も市販の参考書で十分理解できるはずだ。

復習しなければなんの意味もない

もうひとつの理由は結局復習しなかったら授業を受けた意味は台無しということだ。

せっかくの冬休み。勉強しないのはもったいない。

保護者

冬期講習のコマを埋めすぎてしまうと消化不良という事態に陥る

復習もできていないまま次の授業を受け、せっかく教えてもらったことも右から左へ聞き流れていく始末だ。

塾おじ

さらに部活動や家族旅行などが重ねると最悪の事態に...

復習なんて全くできず、結局授業を受けることが目的になってしまい、何も得られないまま冬休みが終わってしまうぞ。

塾おじ

要約すると冬期講習なんて行かなくたっていいということだ。

冬期講習を受けた方がいい人の特徴

ここまで説明しておいてなんだが冬期講習が必要な人もいる。

自習習慣がない

上記の冬期講習を取らなくてもいいという話は、自習ができる前提での話だからだ。

そもそも独りで勉強する習慣がないという子は冬期講習を取った方がいいだろう。

塾おじ

でもそれは中学生までだ。

高校生の場合は自ら、

お母さん、勉強させてください

田中

と言い出すまで通わせる必要性は一切ない。自分で判断させた方が今後のためだ。

受験情報を仕入れたい

冬期講習自体に大きな価値はないが、大手学習塾の情報をキャッチできることはメリットかもしれない。

自習中心の勉強だと不安になるのが受験情報だ。

ネットで信頼できる情報は十分仕入れられるが、やっぱり周りの人がどういう情報を持っているのか気になるものだ。

この場合は、冬期講習で最低限のコマを取ってチューターや教室長などを有効活用しろ。

冬期講習を受けなくてもいい人の特徴

『自習習慣が身に付いている』という特徴は言わずもがなだから、その他で受講しなくてもいい人の特徴を紹介する。

目標が明確になっている

仮定法や数列など苦手分野を克服したい

田中

だったり、

中1の最初の内容から復習したい

榊原

といったように目標が明確になっている場合、やるべきことも明確になるので冬期講習に通う必要はない。

分からない部分をピンポイント丁寧に解説してくれるような参考書を購入して取り組むだけだ。

塾おじ

ココナラを上手く活用するのがおすすめだ。

やる気がない

冬期講習でどれだけ素晴らしい授業を受けようが復習しなければ意味は全くない

勉強に対するやる気もなく復習しないような子は冬期講習に通わない方がいい。

お金や時間がムダになるだけでなく、

塾おじ

周りの生徒に迷惑だ。消え失せろ。

イチ生徒をやる気にさせることは冬期講習の役割ではない。これが厳しい現実だ。

冬期講習に行かずやるべきこと

最後に冬期講習を受講せずにやるべきことについて紹介していく。

受験生の場合

冬休みは過去問をひたすら取り組め。ただ解くだけでは意味がない。

手順は以下の通りだ。

1 目標点を設定する

2 問題を解く(時間厳守)

3 答え合わせをする

4 間違った問題を理解する

5 間違った問題を解き直す

6 目標点と照らし合わせる

7 課題と解決策を考える

8 解決策を実施する

8まで終わったら1へ戻る。是非試してみてほしい。

塾おじ

この繰り返しで点数は大幅に上がるぞ。

非受験生の場合

まずは冬期講習の期間で達成したい目標を決めろ。

・中1の内容から復習する

・苦手範囲を克服する

・先取り学習をする

・単語を毎日50個覚える

何だっていい。大事なことはとにかく目標設定することだ。

その後の流れはこんな感じ。

1 必要な参考書を揃える

2 戦略を立てる(毎日何をどれくらいやるか)

3 実行する

塾おじ

全然難しくないですよな?

自分のペースで勉強できるので冬期講習を取るよりコスパよく勉強に取り組めるぞ。

何だか、冬期講習を受ける気がなくなってこないか?

すでに塾に通っている場合、教室長はあの手この手を使って冬期講習を促してくる。

もちろん元教室長として生徒のことを思っているのは重々承知。でも裏には売上目標を達成するという大人の事情が絡んでいるのも事実だ。

本当に必要なものなのか

判断するためにこちらの記事が少しでも役に立ってくれると嬉しい。

それではまた。

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