塾は大きく分けて『集団塾』『個別指導塾』そして『自立型学習塾』に分けられる。
今回はその中でも『自立型学習塾』について解説をしたいと思う。
はてな
- 自立型学習塾とは?
- メリット、デメリットは?
- いい教室ってどう探す?
このようなお悩みを元教室長が解説していく。
自立型学習塾とは?ズバリ管理をしてくれる塾!
自立型学習塾とは文字通りだとすると、
生徒が自立して学習を行う塾
と考えることができるが、これは少し違う。正しくは、
生徒が自立して学習できるようになることを期待して指導を行う塾
こう説明された方がしっくりくる。
保護者は子どもの学習面で何かしたらの課題を感じて通塾させるのに、いきなり、
自分で考えて自分の好きなように勉強して!
これだと当然だが成績は上がらない決まってる。
自立した学習、つまり自習ができるように自立型学習塾はサポートしている。
例えば、普段勉強をする習慣がない子はもしかすると、
はてな
- 何を勉強したらいいか分からない
- どうやって勉強すればいいか分からない
こういった理由で勉強したくでもできていないだけなのかもしれない。
こういう子どもたちに勉強するきっかけを与えてくれるのが自立型学習塾というわけだ。
日々の勉強を管理してもらったり、勉強のやり方を教えてくれたりします。
自立型学習塾と個別指導塾との違いとは?
自立型学習塾も形態としては個別で指導してもらうことが多い。
毎週決められた時間に決められた先生の授業を受ける。授業というよりはコーチングといった方が正しいのかもしれない。
ここが通常の個別指導塾と大きく異なる点だ。
通常の個別指導塾は解説がメインだ
生徒の分からない問題を聞き出して細かく解説を行なっていく。ところが自立型学習塾ではそういった細かい解説に重きを置いていない。
毎日の学習を通して、
- うまくいったこと
- 改善すべきこと
こういったことを聞き出してモチベーションを管理しつつ正しい方向に導くのが自立型学習塾だ。
自立型学習塾のメリット・デメリットについて
自立型学習塾のメリット
半永久的な勉強習慣を手に入れることができる
計画的な勉強のやり方を毎回の個別指導で教わる。
- うまくいったこと
- 改善すべきこと
こういったことを先生のフィードバックを受けながら自分の口で言語化していくわけだ。
次第にP(計画)→D(実行)→C(評価)→A(改善)を意識して勉強することができるようになるから塾に依存しない効果的な学習ができるようになるというカラクリ。
自分のペースで学習できる
自立型学習塾に決まったカリキュラムはない。
生徒ごとに目標に合わせた学習を促すから理解できている分野をもう一度やり直したりすることはない。
自分の理解度に合わせて先取り学習もできるため生徒によっては中学生だけど高校生の内容を学習なんてことも十分あり得る。
また部活動などで忙しいといった時も都合に合わせてペースを管理してくれるところが嬉しいポイントだ。
やる気を維持しやすい
自立型学習塾では生徒の「やりたい」という意思を尊重しつつ日々の学習の管理をしていく。
「〜しなさい」といった生徒の気持ちを度外視したミッションは与えられないからやる気は維持されやすい。
子どもはあまのじゃくで「やれ」と言われるとやりたいこともやりたくなくなるものだ。
とは言っても好き放題させていては学習が無駄になってしまうのも事実。
自立型学習塾の先生が子ども意思を尊重しつつ正しい方向へ導いてくれるのは非常に重要なポイントだ。
自立型学習塾のデメリット
分からない問題の解説は期待できない
個別指導の時間では解説に重きを置いていない
もちろん全く教えてくれないというわけではないが、通常の個別指導塾と比べてしまうと解説は薄いと感じてしまうかもしれない。
だから分からないところを手取り足取り教えて欲しいという方にははっきり言っておすすめできない。
放置されるケースがある
俺の生徒にこの「放置」を喰らって相談にきた生徒がいる。自立型学習塾では生徒の主体性に任せて学習をさせる。
いい意味でも悪い意味でも「自由」だから生徒から相談を受けるまで放置となってしまうことがあるそうだ。
これには注意が必要だ
結局自習ができずに辞めていく子も多い
自習習慣を身につけることができるのが魅力の自立型学習塾。ところが自習習慣を身につけることができないまま辞めてしまう子も多いようだ。
もし、普段から全く勉強しないお子様を見て、自立型学習塾を検討されている保護者も多かれ少なかられいると思う。
実はそういう家庭が一番危険かもしれない。
自立型学習塾はあくまで子どもの意思ファーストだ。保護者主体で通わせてしまうと逆効果になってしまう。
こういう子に合う・合わない
自立型学習塾に合う子はズバリ「正直で素直」な子だ。
先生はあの手この手を使って毎日の学習状況を聞いてくる。
- 何がうまくいって
- 何がうまくいっていない
のかを把握するためだ。
ところが、このヒアリングの際に嘘をつかれると全く見当違いなフィードバックになってしまう可能性が高い。
また先生は勉強方法について様々な提案をしてくれる。
その提案に対し一切聞く耳を持たずに我流に拘ってしまう子はなかなか成長しない。
とりあえずやってみよう
と提案を素直に受け入れる子が成績の伸びやすい生徒の特徴だ。
一方、目的意識がない子は自立型学習塾には向かない。
塾に通って、
- どういう高校(大学)に進学したい
- 次のテストで〇〇点取りたい
と言った目的意識がない子はえてして主体的に勉強に取り組むことができない。自立型学習塾の恩恵を受けることが難しいと思う。
そういう子はピリピリした緊張感ある学習塾でお世話になった方が成績は伸びるだろう。
塾選びのポイント
自立型学習塾を検討する上で最も重要なのは「人」だ。
教室に在籍する教室長や先生がどんな人なのかは注意深くチェックしたほうがいい。
なぜなら指導の大半を「対話」が占めるからだ。
対話をしながら生徒のやる気を引き出し学習を習慣づけていく。
だから、
- 教室長含め指導者は話しやすい人なのか
- 相談しやすい環境は配備されているのか
は入塾面談などで必ずチェックしよう。
ちなみに塾選びのポイントは体験授業を受けに行くこと。口コミサイトはあてにしない方がいい。
人の感想より自分の感想が重要だ
体験授業を受けるならイーリズム塾探しがおすすめだ。
無料で体験を受けられるだけでなく学習計画書も作ってくれるから口コミサイトより有益な情報が手に入るはず。
それではまた。