俺は指定校推薦での大学受験を強くおすすめしているおじさんだ。
一般入試なんてムリムリ!難関大には安心安全の指定校で進学しよう
今回は理系単科大学の東京理科大学の指定校推薦がテーマだ。
早稲田や慶應の理工学部と比較すると学費が年間で30〜40万円程度低い理科大。
難関国立大や早慶理工学部志望の併願校として受験されるハイレベルな大学のひとつだ。
東京理科大学
- 指定校生の割合
- 指定校の合格率
- 推薦枠がある都立高校
これらの情報について紹介していく。
推薦枠がある都立高校については偏差値順で解説しているから受験校の選択時などに役立ててほしい。
東京理科大学の指定校推薦は落とされる?
指定校推薦制度については以前にこちらの記事で紹介している。
校内推薦が通ればほぼ合格が確約されたような入試制度だ。
ほぼ落とされることがないという指定校推薦だが東京理科大学の実態はどのようになっているのだろうか。
2019年から2021年までの3年分の実施状況についてまとめてみた。
東京理科大学のホームページのデータを参照している。参照元を確認したい方はこちらから。
2019年 | 2020年 | 2021年 | |
志願者数 | 795 | 853 | 1019 |
合格者数 | 795 | 853 | 1019 |
合格率 | 100% | 100% | 100% |
ご覧の通り直近の3年で合格率は100%であることが分かる。
また指定校推薦での合格者が年々増えていることも興味深い。
東京理科大学の指定校推薦生の割合は?
次に指定校で入学した学生がどれくらいの割合で在籍しているのか見ていこう。
これまで調べてきた中では学習院大学の43%が最大値だ
理学部第一部
学科 | 入学者数 | 指定校推薦数 | 指定校推薦率 |
数学科 | 106 | 28 | 26% |
物理学科 | 127 | 30 | 24% |
化学科 | 145 | 30 | 21% |
応用数学科 | 130 | 29 | 22% |
応用物理学科 | 123 | 21 | 17% |
応用化学科 | 112 | 38 | 34 |
(学部全体) | 743 | 176 | 24% |
理学部第二部
学科 | 入学者数 | 指定校推薦数 | 指定校推薦率 |
数学科 | 119 | 0 | 0% |
物理学科 | 106 | 2 | 2% |
化学科 | 85 | 1 | 1% |
(学部全体) | 310 | 3 | 1% |
薬学部
学科 | 入学者数 | 指定校推薦数 | 指定校推薦率 |
薬学科 | 93 | 21 | 23% |
生命創薬科学科 | 101 | 36 | 36% |
(学部全体) | 194 | 57 | 29% |
工学部
学科 | 入学者数 | 指定校推薦数 | 指定校推薦率 |
建築学科 | 115 | 25 | 22% |
工業化学科 | 105 | 17 | 16% |
電気工学科 | 130 | 27 | 21% |
情報工学科 | 96 | 32 | 33% |
機械工学科 | 98 | 16 | 16% |
(学部全体) | 544 | 117 | 22% |
理工学部
学科 | 入学者数 | 指定校推薦数 | 指定校推薦率 |
数学科 | 140 | 26 | 19% |
物理学科 | 110 | 28 | 25% |
情報科学科 | 122 | 39 | 32% |
応用生物科学科 | 122 | 30 | 25% |
建築学科 | 142 | 32 | 23% |
先端化学科 | 119 | 37 | 31% |
電気電子情報工学科 | 194 | 26 | 13% |
経営工学科 | 127 | 38 | 30% |
機械工学科 | 143 | 38 | 27% |
土木工学科 | 158 | 21 | 13% |
(学部全体) | 1377 | 315 | 23% |
先進工学部
学科 | 入学者数 | 指定校推薦数 | 指定校推薦率 |
電気システム工学科 | 104 | 55 | 53% |
マテリアル創生工学科 | 108 | 20 | 19% |
生命システム工学科 | 109 | 35 | 32% |
(学部全体) | 321 | 110 | 34% |
経営学部
学科 | 入学者数 | 指定校推薦数 | 指定校推薦率 |
経営学科 | 153 | 56 | 37% |
ビジネスエコノミクス学科 | 159 | 37 | 23% |
国際デザイン経営学科 | 178 | 147 | 83% |
(学部全体) | 490 | 240 | 49% |
大学全体
学科 | 入学者数 | 指定校推薦数 | 指定校推薦率 |
大学全体 | 3979 | 1018 | 26% |
こうしてみると理学部第二部(夜間学部)は指定校推薦が少ないことが分かる。募集枠自体は各学科6枠あるので不人気なのかもしれない。
また、経営学部は指定校推薦生の割合が高く全体で5割程度いる。
経営学部の中でも新設の国際デザイン経営学科は脅威の8割オーバー
新しくできたばかりなので指定校推薦で生徒数を確保したのだろうか。今後は減っていくような気がする。
東京理科大学の指定校推薦枠がある都立の高校一覧
東京理科大学の推薦枠がある都立高校を偏差値順で一覧にしてみた。
偏差値や推薦枠のデータは旺文社の高校受験案内に記載されている数値を参考にしてる。
推薦枠があることを公開してはいるものの具体的な数字の記載がなかった高校は「○」と表示した。
偏差値61以上の都立高校
高校 | 偏差値 | 指定校推薦枠 |
日比谷 | 70 | ◯ |
西 | 70 | 2 |
国立 | 70 | 2 |
戸山 | 68 | 2 |
立川 | 68 | 4 |
八王子東 | 68 | ◯ |
青山 | 67 | 3 |
新宿 | 66 | 4 |
国分寺 | 66 | ◯ |
国際 | 66 | ◯ |
小山台 | 65 | 2 |
駒場 | 65 | 3 |
竹早 | 64 | 5 |
武蔵野北 | 64 | ◯ |
町田 | 63 | 2 |
小松川 | 61 | ◯ |
偏差値56〜60の都立高校
高校 | 偏差値 | 指定校推薦枠 |
三田 | 60 | 5 |
城東 | 59 | ◯ |
調布北 | 59 | ◯ |
日野台 | 59 | 4 |
多摩科学技術 | 59 | ◯ |
北園 | 58 | 6 |
白鷗 | 58 | ◯ |
南平 | 58 | 2 |
豊多摩 | 57 | ◯ |
昭和 | 57 | ◯ |
上野 | 56 | 6 |
文京 | 56 | 2 |
井草 | 56 | ◯ |
偏差値51〜55の都立高校
高校 | 偏差値 | 指定校推薦枠 |
清瀬 | 55 | 1 |
狛江 | 55 | 2 |
新宿山吹 | 54 | 3 |
江戸川 | 54 | ◯ |
雪谷 | 53 | ◯ |
豊島 | 53 | ◯ |
江北 | 52 | ◯ |
石神井 | 52 | 1 |
成瀬 | 52 | ◯ |
広尾 | 51 | 2 |
偏差値50以下の都立高校
高校 | 偏差値 | 指定校推薦枠 |
府中 | 50 | ◯ |
科学技術 | 50 | 4 |
武蔵丘 | 49 | ◯ |
保谷 | 49 | 2 |
晴海総合 | 49 | 1 |
松が谷 | 48 | 1 |
東村山西 | 43 | 3 |
青井 | 38 | ◯ |
三宅 | ー | 1 |
荒川工業 | ー | 2 |
東京理科大学の指定校推薦枠が多い都立高校ランキングとまとめ
推薦枠数が公開されている都立高校でランキングを作成してみた。
東京理科大学の指定校推薦枠数TOP3
北園高校6枠
1位は北園高校(偏差値58)で6枠。
高校詳細
住所:東京都板橋区板橋4-14-1
高校公式サイト:こちら
上野高校6枠
同じく6枠で上野高校(偏差値56)も同率1位だ。
高校詳細
住所:東京都台東区上野公園10-14
高校公式サイト:こちら
竹早高校5枠
1位と僅差の5枠で竹早高校(偏差値64)がランクイン。
高校詳細
住所:東京都文京区小石川4-2-1
高校公式サイト:こちら
三田高校5枠
三田高校(偏差値60)も5枠で同率2位。
高校詳細
住所:東京都港区三田1-4-46
高校公式サイト:こちら
東京理科大学の指定校推薦まとめ
東京理科大学は高校の偏差値が低めなところから高いところまで幅広く指定校推薦枠が設けられているようだ。
偏差値が50以下の高校でも東京理科大学を狙うチャンスがあるというのは非常に魅力的。
ただし、推薦枠が夜間学部のみという可能性もあるので注意が必要。
そう考えるとできれば偏差値50以上の高校を狙った方が安心だ。
狙い目は偏差値の割に推薦枠が多い北園(偏差値58)、上野(偏差値56)、日野台(偏差値59)のあたりになるのではないだろうか。
東京理科大学は冒頭でもお伝えした通り難関国立や早慶の併願校として受験されるケースが多く受験者層がハイレベルだ。
その中で正規合格を狙うのは非常に難しく、どうしても理科大に行きたいという方はやっぱり指定校推薦がおすすめ。
もちろん指定校推薦だって楽ではない。校内の定期テストはトップクラスでいる必要がある。
成績を維持するためには、部活だったり恋愛だったり何か犠牲にする必要があるかもしれない。
一方で一般入試の過酷さはみなさんが想像している通りだ。
指定校と一般のどっちが偉いとか楽とかそういったことではなく、自分に合った戦い方を選ぶのが大学受験を成功させるカギ。
指定校推薦で入学すると大学に入ってから大変?という内容については以下の記事で反論している。
よければ参考にしてみてくれ。
指定校推薦枠というのは毎年見直しがされるものだ。
今回紹介させていただいたデータは2022年3月現在で最新のものだが、気になる方は最新版の高校受験案内の購入をおすすめする。
それではまた。