高3の8月にある河合塾が実施している『第2回全統共通テスト模試』の平均点や対策について解説をしていく。
- 全統共通テスト模試の平均点が知りたい
- 過去問って事前に入手できる?
- 対策って何をしたらいいの?
こういった疑問を解消していく。是非最後まで読んでみてほしい。
第2回全統共通テスト模試の日程や範囲について
『第2回全統共通テスト模試』は高校3年生、高卒生を対象に行うマーク形式の模試だ。
第2回全統共通テスト模試の日程
日程:2022年8月13日(土)
※会場によって実施日が異なる
対象:高校3年生、高卒生
形式:マーク
第2回共通テスト模試の範囲
まず、それぞれの科目の配点は以下のようになっている。
教科 | 配点 |
国語 | 200 |
数学① | 100 |
数学② | 100 |
英語リーディング | 100 |
英語リスニング | 100 |
地歴・公民 | 100 |
理科① | 100(各科目50点) |
理科② | 100 |
当たり前だが共通テストと一緒だ。
出題範囲は以下の通り。
科目 | 出題範囲 |
国語 | 現代文、古文、漢文 |
数学IA | 全範囲 |
数学IIB | 全範囲 |
英語リーディング | [コミュニケーション英語Ⅰ][コミュニケーション英語Ⅱ]及び[英語表現Ⅰ] |
英語リスニング | [コミュニケーション英語Ⅰ][コミュニケーション英語Ⅱ]及び[英語表現Ⅰ] |
日本史B | 原始・古代~近世(天保の改革まで) |
世界史B | ヨーロッパ・アメリカ・インド・西アジア・東南アジア・中国など>18世紀末まで |
地理B | 地理情報と地図、自然環境、資源と産業、人口、都市・村落、生活文化、民族・宗教、地誌など |
政治経済 | 全範囲 |
倫理 | 全範囲 |
倫政 | 全範囲 |
現代社会 | 全範囲 |
物理 | 物理(磁気・原子分野を除く) |
化学 | 化学(有機化合物、高分子化合物を除く) |
生物 | 生物(植物の環境応答、生態と環境および生物の進化と系統を除く) |
地学 | 全範囲 |
物理基礎 | 全範囲 |
化学基礎 | 全範囲 |
生物基礎 | 全範囲 |
地学基礎 | 全範囲 |
以上が第2回全統共通テスト模試の基本情報だ!
第2回全統共通テスト模試の平均点
全統共通テスト模試の平均点はどれくらいなのだろうか。
2020,2021年度に実施された模試の結果を見てみよう
科目 | 平均点(2020年) | 平均点(2021年) |
国語 | 102.6/200 | 104.1/200 |
数学IA | 46.3/100 | 40.8/100 |
数学IIB | 47.4/100 | 47.6/100 |
英語リーディング | 49.9/100 | 45.3/100 |
英語リスニング | 51.8/100 | 51.9/100 |
日本史B | 47.0/100 | 52.2/100 |
世界史B | 50.6/100 | 49.1/100 |
地理B | 45.7/100 | 43.8/100 |
政治経済 | 44.7/100 | 42.2/100 |
倫理 | - | 48.7/100 |
倫政 | 52.7/100 | 50.4/100 |
物理 | 50.9/100 | 39.8/100 |
化学 | 44.1/100 | 39.2/100 |
生物 | - | 38.7/100 |
物理基礎 | 18.6/50 | 25.2/50 |
化学基礎 | 17.5/50 | 23.6/50 |
生物基礎 | 21.8/50 | 23.6/50 |
地学基礎 | 30.0/50 | 25.8/50 |
例年、大きなブレもなくどの科目も平均点が4割から5割くらいになるよう作成されているようだ。
第2回全統共通テスト模試の過去問は?対策は?
全統共通テスト模試の過去問
過去問はないですか?
中には過去問で対策をしたいとい方もいると思う。
残念ながら過去問は公式サイトからダウンロードすることができない。
どうしても過去問を入手したい人は学校の先生に相談されてみてはどうだろうか
あとはメルカリなどで販売されているケースもあるからチェックしてみてほしい。
Twitterでよく見かける「問題売ります!」は注意だ。
詐欺である可能性も高いし、ズルをして高得点を取っても意味がない。
誘惑に負けてしまう気持ちは分かるが、絶対に購入しないようにしろよ。
ロクな大人にならないぞ。
共通テスト模試に向けて行うべき対策
共通テスト模試は出題形式が特殊で基礎ができていても訓練していないと得点できないような内容になっている。
訓練におすすめなのが『きめる!共通テスト!』シリーズだ。
共通テストの出題形式に合わせて問題の解き方や考え方が解説されているから、これ一冊で十分高得点を狙える。
夏に英語や数学ばかりやってると痛い目にあうぞ
国公立志望にとって、対策に時間がかかる英語や数学で精一杯になってしまう気持ちは分かるが、そろそろ理科や社会の対策も始めた方がいい。
ここで言う理科や社会というのは、
ポイント
文系なら理科、理系なら社会
だからな。決して文系にとっての社会や理系にとっての理科ではない。あくまで共通テストのみ利用する科目だ。
ん?二次で使う科目を夏からやりたい?諦めて指定校推薦を狙え。
文系にとって理科基礎を夏からやるのは気が進まないだろうし、理系が大事な夏に地理とかやってる場合じゃねえと言いたい気持ちはもちろん理解できる。
だけど、受験直前期で暗記科目が全くできていない恐怖に君のメンタルは耐えることができるだろうか?
夏休みで時間があるんだから少しくらい理科や社会に時間を割いてあげてもバチは当たらないんじゃないかな。
できるうちにコツコツと。
これが受験だけでなく人生で勝利を掴むための鉄則だ。
だから今回は理科基礎や社会の勉強について紹介しようと思う。
社会については、やたら高校の先生が理系におすすめする地理に絞る。
英数国の勉強について見たい場合は以下の記事を参考にしてくれ。
そうそう。理系は国語もしっかり対策するように。
地理Bの対策
理系の高校生は、地理Bの授業なんて誰も聞いていない。
この説を唱えたいと思う。
だからまずは共通テストに出る範囲の知識をゼロベースで入れていく必要がある。
その際におすすめなのが、『山岡の地理B教室』だ。2冊に分かれているぞ。
地理で押さえておくべきところを理屈で解説してくれるから単純暗記にならない。
理系はそういう勉強が好きだろ?
ちなみに『山岡の地理B教室』の表紙には、こう書かれている。
読むだけでわかる!
読むだけでおぼえられる!
知識ゼロの人も大歓迎!
これには一部大嘘がある。読むだけで覚えられるはずがない。
山岡の地理B教室は昔から大人気の参考書だ。読むだけで本当に覚えられるのなら、地理Bの共通テストの平均点は100点近いに違いない。
大事なことは、山岡の地理B教室を読んだ上でどうやってアウトプットするかだ。
いきなり過去問を解くのもバカがやることだ。
まずはインプットした知識を整理しながらアウトプットすることが大事なのである。
整理におすすめなのが、『大学入学共通テスト対応地理ノート』だ。
山岡の地理B教室でインプットした知識をベースに共通テストで出題される用語を穴埋め形式でアウトプットすることができる。
手間はかかるが読んだだけで覚えた気になっている奴には負けない勉強だ。
物理基礎の対策
物理を基礎を理解するためにおすすめな参考書は『橋元の物理基礎をはじめからていねいに』だ。
イラストや図がたくさん挿入されていて視覚的に理解しやすい内容になっている。
正直な話、これだけ読んでおけば共通テストの物理基礎で得点できる力は十分備わるはずだ。
あとは、『きめる!共通テスト物理基礎』で共通テスト形式に慣れつつ演習を積み重ねれば物理基礎はおしまい。
演習が不十分だと思うならセンター試験の過去問をやり込もう。
東進の過去問データベースなら無限に演習できる!
受験生なのに過去問データベースに登録していない奴はいねえよな?
化学基礎の対策
化学は物理と比較すると暗記事項も多くインプット学習が重要になってくる。
と言ってもただインプットするだけでは一生成績は上がらないぞ。
インプットの上、的確にアウトプットしないと知識の定着は見込めない。
そこでおすすめなのが、やっぱり東進ブックスの『鎌田の化学基礎をはじめからていねいに』だ。
他にも分かりやすい解説で有名な『宇宙一わかりやすい高校化学』シリーズもあるが、アウトプットまでできることを考えると『はじめからていねいに』シリーズに軍配が上がる。
記憶を定着させるために、少なくとも5周は読め。
その上で演習をやり込もう。
演習は『きめる!共通テスト化学基礎』でやるべきだ。
共通テスト形式の解き方を把握するために絶対やっておいた方がいい。
生物基礎の対策
生物は覚えることが物理や化学と比較するとかなり多い。
その分、計算が少ないから文系の拠り所となっている科目だ。
まずは、『田部の生物基礎をはじめからていねいに』で徹底的に知識を叩き込む。
知識としてはこれ一冊の内容で十分だ。だから、とにかく繰り返し読め。
読んでばかりいてもテストの成績は上がらない。実際に手を動かさないと。
手を動かすのに最適なのが、『きめる!共通テスト生物基礎』だ。
地学基礎の対策
地学基礎の立ち位置は化学と生物の間くらいだ。
化学ほどの計算はないが生物と比べると計算力は求められる。
まずは、『青木の地学基礎をはじめからていねいに』で知識を完璧にしよう。
その上で、『きめる!共通テスト地学基礎』をやっておけば対策としては十分だ。
とにかく繰り返しやること!
第2回全統共通テスト模試のまとめ
今回は8月に実施される第2回全統共通テスト模試の平均点と対策について紹介した。
全統模試は受験者数が多いから自分の立ち位置を知るいい機会になるだろう。
天王山の夏を有効活用するためにも全統共通テスト模試を受けて自分の弱点を把握するように。
受けっぱなしにするよ秋以降の成長は見込めないぞ。
それではまた。