塾・ブログ運営

元学習塾教室長が生徒数を前年対比430%まで伸ばしたたったひとつの集客方法

せっかくどんなにいい理念で学習塾を運営していても人に興味を持ってもらえなかったら意味がない。

生徒数を増やす際に課題になるのが問い合わせの増やし方だ。

この記事では業界未経験から生徒数を1年で増やした方法について紹介していく。

はじめに

今回の内容はこれから新しく教室長として学習塾業界に携わろうとしている人に向けて書いていく。

まず最初に、俺は全く関係のない業界から塾業界に転職してやってきた。

そのため教室長の仕事内容がよく分からず苦労した思い出がある。

教室長の役割は大きく分けて、

生徒の成績を伸ばす

ということと、

生徒数を増やす

ことに分けられる。

学生時代に塾講師のアルバイトをしていたこともあって、『生徒の成績を伸ばすこと』にはそれなりの自信があった。

しかし、『生徒数を増やすこと』に関しては全くのお手上げ。

得意とか不得意といったものではなく、

塾おじ

何をしたらいいんだよぉ...

こういった状況だった。

とはいえ1年目で生徒数が前年対比430%という結果を残すことができた。

当時の俺と同じように1年目で困っている教室長も多いのではないだろうか。

少しでも多くの新人教室長を救いたいと思い、まとめていくので是非最後まで読んでみてほしい。

生徒数を伸ばす秘訣はオンライン集客にあり

集客方法は大きくふたつに分けられる

集客方法にはオンラインオフラインという考え方がある。

オンライン集客

インターネットを使って行う集客活動のこと

オフライン集客

インターネットを使わない集客活動のこと

塾おじ

そのまま過ぎるのだが、こう説明するしかない。

例を見るとイメージはなんとなく分かると思う。

オンライン集客はホームページやSNSといった媒体で行われるのに対し、オフライン集客は看板や折り込みチラシなどが挙げられる。

オンライン集客を真っ先に取り組もう

そして、俺はこの『オンライン集客』こそが新人教室長の真っ先にやるべき集客活動だと考えている。

例えば、あなたが脱毛サロン契約を検討していたとする。

街中で脱毛サロンの看板を見て、その場で電話をかけて問い合わせをしますか?

あるいは、

ポストにあった脱毛サロンのチラシを見て、チラシ記載の電話番号へ問い合わせしますか?

中にはそういった人間もいるかもしれないが、まずはホームページを見てみるはずだ。なぜなら看板やチラシよりホームページの方が得られる情報が多いからだ。

オンライン集客あってのオフライン集客

俺も看板を複数を出していたしや折込チラシも何度もやってきた。

それでも年間に、

今、チラシを見てるんですけど〜

保護者

といった問い合わせが1、2件で、

今、看板見てるんですけど〜

保護者

にいたってはゼロだった。

つまり最終的な問い合わせ経路は99%ウェブ媒体からだ。

電話での問い合わせもある意味ウェブ。ホームページ記載の電話番号をご覧いただいてるわけだから。

そうするとどんなにオフライン集客を頑張ってもオンライン集客を強化しない限り、底の抜けたバケツに水を注ぎ続けることになるわけだ。

以上がオンライン集客こそが新人教室長の真っ先にやるべきことだと俺が考える理由だ。

生徒数を集める理想的なオンライン集客とは

なんとなくオンライン集客と聞くと、

難しそう

田中

って感じてしまう。

やるべきことはたくさんあるが、理想(目標)はものすごくシンプルだ。

目標

  • 塾+地域名で上位表示させる
  • 指名検索での検索結果を埋め尽くすこと

ひとつずつ詳しく見ていこう。

塾+地域名で上位表示させる

塾 〇〇駅」といった形でGoogleやYahooで検索した時に、1ページ目のなるべく上の方にホームページが来るようにしよう。

普段、何かを調べるときって上からクリックしていくし2ページ目以降にいたってはほとんどクリックなんてしない

検索順位とクリック率に関しては面白いデータがある。

検索順位クリック率
1位13.94%
2位7.52%
3位4.68%
4位3.91%
5位2.98%
6位2.42%
7位2.06%
8位1.78%
9位1.46%
10位1.32%
11位1.03%
12位1.00%

(引用元:seoClarity - 2021 CTR Research Study

塾おじ

順位が低くなるにつれてクリック率が低くなることが分かる。

「塾」という単語と地域名で検索をしている人は一般的に、これから通う塾を探している『顕在層』と言われる人たちだ。

こういった塾を探している人たちにクリックしてもらえないということは、あなたの学習塾が比較対象に入らないということを意味する。

だからできるだけ多くクリックしてもらえるように「塾」+地域名で検索した時にできるだけ上位に表示されることが重要なのだ。

指名検索での検索結果を埋め尽くすこと

指名検索とは「○○塾△△教室」といったように固有名詞で検索することだ。

指名検索

塾名と教室名の固有名詞で検索すること

そのような検索をした時に1ページ目をあなたの塾に関する情報で埋め尽くすことでブランディング効果を見込める

また、規模の小さな学習塾とかだと指名検索でも他塾の情報が上がってしまい取りこぼしにもなり得る

そういった取りこぼしを防ぐ意味でも検索結果を埋め尽くすことは有効だ。

理想的なオンライン集客の方法

オンライン集客の理想形は、

目標

  • 塾+地域名で上位表示させる
  • 指名検索での検索結果を埋め尽くすこと

とここまで解説してきた。

では理想形に近づけるためにどういったことをすればいいのだろうか。

塾+地域名で上位表示させる方法

かなり時間がかかる。いきなり1位を狙うのではなく、ジワジワと上げていくというイメージを持とう。

やるべきはホームページのコンテンツ力を高めることだ。

コンテンツ力?

田中

コンテンツ力とはホームページで提供している情報(コンテンツ)の魅力や価値のことだ。

難しいことは考えず、

ホームページで多くの人の役に立つような情報をどんどん発信していくことが大事

と覚えよう。

そして、ホームページで情報をどんどん発信していくツールが「教室ブログ」だ。

教室ブログで読者のお悩みを解決できるような記事を投稿していこう。

良質な記事が貯まっていくと検索結果の順位も徐々に上がっていく

指名検索結果を埋め尽くす方法

指名結果は、「リスティング広告」、「口コミサイト」、「Googleマイビジネス」そして「教室ブログ」で埋め尽くすことができる。

リスティング広告

リスティング広告とは検索結果の上部にお金を払って無理矢理表示させる広告のことだ。

こちらの画像のようにURLの横に『広告』と表示されている。

口コミサイト

口コミサイトは実際のサイトを見てみた方が分かりやすい。

塾おじ

リンクを貼っておく

などなど挙げるとキリがありません。

口コミサイトは上位表示されやすいから、こういったところと契約してあなたの教室を掲載してもらおう。

注意

ただ口コミサイト経由で問い合わせがあると紹介料として結構高い金額を持っていかれるので注意が必要

何件の問い合わせで何名入塾が見込めるといった算段を予め立てておこう。

Googleマイビジネス

Googleマイビジネスは無料で利用できる。

塾おじ

これは必ずやった方がいい

Googleマップ上に教室情報や画像などのデータを登録できる。新規キャンペーンなどの情報発信も行えるのでおすすめだ。

教室ブログ

先に紹介した通り教室ブログで情報発信することでコンテンツ力が高まるから、指名検索の結果でもホームページの順位が上がる

【結論】日々の集客活動はたったこれだけ

リスティング広告は専門的な知識も多く業者に任せた方がコスパがいい。

口コミサイトも大変なのは契約の時だけで、それ以降は基本的に放置だ。

Googleマイビジネスは登録した後、1〜2ヶ月に1回程度で短めな投稿をすればOK。

といった感じで仕分けしていくと残るのが、「教室ブログ」だ。

ここまでのまとめ

・リスティングや口コミは業者に依頼するだけ

・Googleマイビジネスは定期的に投稿

・教室ブログが日々やるべきたったひとつのこと

教室ブログから問い合わせを集める仕組み

顕在層からの問い合わせが増える

しつこいようだが教室ブログが活発になればコンテンツ力も上がるから、

塾+地域名で

ホームページが上位表示される

問い合わせが増える

こういう流れになる。

塾+地域名で検索する人たちのことをなんて言ったか覚えているか?

塾おじ

そうだ。顕在層だ。

潜在層からも問い合わせを入手できる

さらに教室ブログにはメリットがあります。

塾おじ

それは潜在層への訴求もできることだ。

潜在層とは顕在層と比較すると「ほしい!」には至ってないものの勉強には興味がある人たちだ。

塾にはまだ通うつもりはないけど苦手な英語を克服したい

榊原

大体こんな感じの人たち。

こういう人たちは、塾+地域名で検索はしないけど、「英語 苦手 克服方法」といったように悩みの解決策を検索している

その検索結果の上位にあなたが書いた「苦手な英語の克服方法」という記事があったとしよう。

同じように他の英語が苦手な人たちはあなたのホームページを見つけ、中にはあなたの塾に興味を持つ人もいるかもしれない

興味を持ってくれた人に「この塾はこんなにすごいんです!」みたいな記事を読ませれば問い合わせに繋がる

ところで、ブログ記事は以下の二種類に分けることができる。

集客用の記事

「苦手な英語の克服方法」のような多くの人が検索してそうな記事

販促用の記事

「この塾はこんなにすごいんです!」といった問い合わせを生ませる記事

塾おじ

どちらか一方に絞るのは厳禁だ

集客用の記事で人を集め販促用の記事にリンクさせて問い合わせを生ませるということを意識してバランスよく作成しよう。

塾に関するブログ投稿のコツ

塾おじ

教室ブログをどんどん更新していこう

と言われてもどうやって書いたらいいか困ると思う。

コツはたくさんあるが今回は一番大事なことだけを紹介する。

塾おじ

それはペルソナを設定することだ。

ペルソナとは、

ペルソナ

その記事を読んでいる読者のキャラ設定

のことだ。

先に例で挙げた「英語 苦手 克服方法」で検索している人たちは大前提として英語が苦手という特徴を持っている。

ペルソナを設定する際はここからさらに掘り下げてキャラを作っていく。

学年は?

志望校は?

偏差値はどれくらい?

部活はやっている?

日々の勉強習慣は?

こうやってキャラを作っていって、

塾おじ

あー、いるわ!こういう人

ってなれば成功だ。

あとはそのペルソナにアドバイスをするつもりで記事を書いていくだけ。

塾おじ

ペルソナを設定するだけでブログがかなり書きやすくなるぞ

ブログ投稿を妨げる大きな要因と解決策

こんな感じでブログ更新を続けていくと、どんどん更新頻度が落ちていく

塾おじ

誰もが通る道だ。

更新頻度が落ちてしまうのはどうしてだろうか。大きな要因と解決策を解説していく。

ネタ不足(書きたいテーマがない)

はじめのうちは、自分の得意な分野で記事を量産できるものの途中からネタ不足に陥る。

今日は何を書こう?

田中

こう考え出すと更新が苦痛になっていくぞ。

このような場合に意識したいことは、

自分が当たり前だとか誰でも知っていると思い込んでいる情報でも求めている読者はいる

ということだ。

読者のペルソナに合わせ知っている情報をどんどん公開していこう。

記事作成の時間がない

ご存知の通り、教室長の仕事は『生徒数を増やすこと』だけではない。

生徒の成績を上げること』も何より大事なことだ。

その他にも細かな事務処理だったりやらなければならないことは多岐に渡る。

忙しい日常の中で記事を作成するのはかなり大変

田中

そこで考えなければならないのが記事作成にかかる時間の短縮化だ。

この悩みは記事の”型”を定型化することで解決できる。見出しの付け方など決まった型があると驚くほどに記事作成の時間が短くなる。

塾おじ

気になる人はPREP法で検索してみるといい。

キーワード選定が難しい

せっかく頑張って集客用の記事を作成したとしても見てもらえないと萎える。

集客用の記事

「苦手な英語の克服方法」のような多くの人が検索してそうな記事

そこで、次のステップとして教室長はキーワード選定という新たな課題に向き合う。

キーワード選定とは検索上位を狙いやすいキーワードを探すことだ。

もちろん非常に重要なステップだが、

塾おじ

まだまだ気にしなくてOKだ。

まずは塾生になり得るペルソナのお悩みを解決できる記事を量産していこう。

ウェブ集客で成約率も高くなる

かなり長くなったがオンライン集客の重要性から具体的な集客方法までまとめてみた。

最後にオンライン集客はただ問い合わせを増やすだけでなく成約率を高める効果もあることも紹介する。

俺が教室ブログによって成約率を上げられると思う根拠は大きく三点ある。

営業時に塾の説明を簡略化できる

販促用の記事を見て問い合わせをしてきた人はあなたの塾に通うメリットを理解してくれている。

そういった人にわざわざ、

塾おじ

うちの塾はここがすごいんだよ

とあえて説明する必要はない。

この手間を省いてコースの提案に時間を費やせるのは非常に効率的だ。

その結果、満足できる提案ができて成約率が高まるのだ。

お悩み解決の訓練ができる

入塾相談に来た見込み客のお悩みを解決できないのは教室長として失格だ。

解決できなければ信頼関係を構築できないので、成約に辿り着くことは難しくなるだろう。

ところが教室ブログでお悩み解決の引き出しを作っておくと、解決できるお悩みが増えるので結果的に成約率が上がる

優良顧客に巡り会える

ブログ作成のコツとしてペルソナ設定が重要と解説した。

ペルソナ設定をして記事を書いていくと、そのペルソナに一致する読者があなたのファンになってくれる。

こうして勝ち取ったファンは入塾面談でよほどのポカをやらかさない限り入塾してくれるぞ。

俺が新人の時に行ったことをあまり難しいことには触れず、重要なことだけ浅くまとめてみた。

少しでも新人教室長のお役に立ってくれれば嬉しい。それではまた。

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