高3の7月にベネッセが実施している『高3進研模試記述(7月)』の平均点や対策について解説をしていく。
- 進研模試記述の平均点が知りたい
- 過去問って事前に入手できる?
- 対策って何をしたらいいの?
こういった疑問を解消していく。是非最後まで読んでみてほしい。
高3進研模試記述(7月)について
高3進研模試記述(正式名称:進研模試合格可能性判定基準 総合学力記述模試)は高校3年生、高卒生を対象に行う記述形式の模試だ。
日程:2022年7月
(調査したところ6月末〜7月3日実施が多そう)
対象:高校3年生、高卒生
形式:記述
教科 | 配点 |
国語 | 200 |
数学 | 200 |
英語 | 200 |
地歴・公民 | 100 |
理科基礎 | 50 |
理科 | 100 |
以上が高3進研模試記述(7月)の基本情報だ!
高3進研模試記述(7月)の平均点
高3進研模試記述(7月)の平均点はどれくらいなのだろうか。
2021年度に実施された模試の結果を見てみよう
科目 | 平均点 |
国語 | 71.8/200 |
数学Z | 72.6/200 |
英語 | 66.9/100 |
日本史B | 38.0/100 |
世界史B | 35.3/100 |
地理B | 39.3/100 |
物理 | 39.5/100 |
化学 | 37.7/100 |
生物 | 44.0/100 |
大体どの科目も平均点が3.5割から4割くらいになるよう作成されているようだ。
高3進研模試記述(7月)の過去問は?対策は?
高3進研模試記述(7月)の過去問
過去問はないですか?
中には過去問で対策をしたいとい方もいると思う。
残念ながら過去問は公式サイトからダウンロードすることができない。
どうしても過去問を入手したい人は学校の先生に相談されてみてはどうだろうか。
あとはメルカリなどで販売されているケースもあるからチェックしてみてほしい。
Twitterでよく見かける「問題売ります!」は注意だ。
詐欺である可能性も高いし、ズルをして高得点を取っても意味がない。
誘惑に負けてしまう気持ちは分かるが、絶対に購入しないようにしろよ。
ロクな大人にならないぞ。
高3進研模試記述(7月)の対策について
いくらマーク形式の試験で好成績を取っていたとしても記述形式でも同じように良い成績を取れるとは限らない。
記述となると減点されるパターンが往々にして発生するからだ。
記述形式の試験でいい結果を出すためには減点されない答案作成を日頃から訓練しておく必要がある。
「これは省いてもいいだろう。」
と省略するのはNG。
自分よりバカが採点してると思って答案を作成しろ。
細かな対策については次の段落で説明する。
記述形式の試験に向けた対策にはこれを使え
今回は国・数・英の記述対策について解説していく。
記述対策はあくまで基礎が完成した後のステップだ。
基礎が身についていないようであれば以下の記事を参考にして出直せ。
ちなみに基礎が身についているかどうかの判断は進研模試で偏差値55だ(俺調べ)。
進研模試の偏差値が55に満たないようであればここから下の内容は読むな。そして上の記事へ進むんだ。
英語の記述対策
記述対策を意識するタイミングで英単語や熟語といった語彙での減点は痛い。
文法での減点も同様だ。
自信ない人はしっかりと復習しておくように。
英語の記述対策で意識したいことは以下の3点だ。
ポイント
- 英文和訳
- 下線部の内容・理由説明
- 指示後が指す具体的内容説明
しかし、いくら意識しろと言われたところで採点基準が分からなければ対策のしようがない。
そこで、記述対策の最大のカギとなるのは『採点基準』だ。
採点基準を知って「良い答案」、「悪い答案」を識別できるようになれ。
おすすめは国公立標準問題集CanPassだ。
配点と採点基準が明確になっているから問題演習だけでなく記述対策としてピッタリだ。
解いた後は答え合わせだけでなく答えに辿り着くプロセスをしっかり読んで、再現性のあるテクニックを身につけろ。
数学の記述対策
記述に限った話ではないが答えまでの筋道をたてて問題を解き進めることは重要だ。
とかく記述問題は(1),(2)...といった小問による誘導が少ないのが特徴。
行き当たりばったりで解くと答えに辿り着かなかったりミスを誘発したりする危険がある。
基礎固めはひとつの問題に対して一対一の解法暗記でなんとかなったが記述はそういうわけにはいかない。
問題に応じて数ある解法の中からどの解法が短時間かつミスの可能性を最小限にして解けるか選択して解く必要があるのだ。
とはいえ、そんな基礎固めを卒業したばかりの人間は解法の選択肢はそこまで多くないはずだ。
そこでおすすめなのが国公立標準問題集CanPassだ。
各問題の解答ページにある『思考のひもとき』は答えまで辿り着くヒントとなっていて秀逸だ。
問題を見て最初の一歩が踏み出せないまま答案を見てしまうケースはよくあると思う。
このケースは基礎レベルから標準レベルに入る時によく見られる。
標準レベルに完全移行するまでは補助を借りて最初の一歩を踏み出す練習を積み重ねることが重要だ。
そしてCanPassの『思考のひもとき』こそがその補助となる。
問題に対してどうアプローチするか後押しをしてもらって問題を自力で解く訓練をするんだ。
繰り返し行えば初見でも問題がスラスラと解けるようになるぞ。
そしてCanPassには別解ややってはいけない解法なども追記されているため解法の引き出しを増やすことも可能だ。
国語の記述対策
英語の記述対策でも紹介したが『採点基準』は重要だ。
何よりもまず『採点基準』を把握しろ。
小論文対策にも繋がってくるが、答案用紙のマスをロクに使えない受験生が多すぎる。
そういった基本的なところもバカにしないでひと通り見直した方がいい。
記述対策としては要約の訓練を常に行うことだ。
限られた文字で伝えたいことをまとめるのは思っている以上に難しい。
要約は小論文の対策にもなるし、できるようになると国語力が上がって他の科目にもいい影響を及ぼす。
対策におすすめなのが、現代文読解力の開発講座だ。
要約の訓練ができるだけでなく現代文読解のテクニックを習得できる。
長い文章の要旨を掴んで整理する方法を教えてくれるぞ。
一石二鳥の神教材だ。
現代文読解力の開発講座で基本的な要約の練習と読解のテクニックを学んだのち、国公立標準問題集CanPassで演習というのが王道だろう。
古典には古文と漢文がセットになっているぞ。
高3進研模試記述(7月)のまとめ
ここまで7月に実施される高3進研模試記述(7月)の平均点や過去問、対策について紹介した。
今回のまとめ
- 平均点は3.5割〜4割程度
- 公式の過去問はない
- 減点されない答案を意識しろ
- 国公立標準問題集CanPassがおすすめ
今回は記述の対策について解説をしたが、先にも書いたように基礎ができている前提の記述対策だ。
もし基礎が疎かになっていると感じているのであれば、記述対策はひとまず止めて基礎固めに時間を割いてほしい。
基礎の定義は進研模試で偏差値55だ。
進研模試で偏差値55というと覚えるべきことが覚えられていれば取れる数字と言えるだろう。
つまり基礎ができていないということは覚えるべきことが覚えられていないと言い換えることができる。
そんな状態で記述対策に早い段階から時間をかけていたら秋を過ぎて、
あれも覚えていない。これも覚えていない。
といった状況に陥るわけだ。
入試日の足音が聞こえてくるタイミングで暗記に時間を割かれるわけだ。
健全なメンタルを保てるか?
だからまだ余裕があるうちに是非基礎を固めてほしい。