指定校推薦を校内選考で勝ち取ったものの、
落ちたらどうしよう…
と不安になる方も多いのではないだろうか。
今回は有名大学の指定校推薦の実際の合格率を紹介するとともに落ちる可能性について解説していく。
是非最後まで読んでみてほしい。
指定校推薦は当たり前のことができれば合格
指定校推薦は高校の校内選考さえ通過すれば、ほぼ合格したと言っていいだろう。
なぜなら指定校推薦は高校と大学の信頼関係によって成り立っているものだからだ。
大学が過去の実績などから指定校を決め、
今年は2名連れてきてください
などと高校側に依頼をする。
これに対して高校は大学が設けた基準(基本的には成績)を満たす生徒を募集し、自信を持って生徒を送り出す。
優秀な生徒ですのでよろしくお願いします
そういった送り出された生徒を無下に不合格にするのは高校に失礼だ。なので大学側も落とす際にはそれなりの理由を付けなければならない。
ここで、落とす理由に学力を入れてしまうと矛盾が生じてしまう。
というのも大学側が指定校を選んでいるからだ。
こんなバカを送りつけるな!
といっても高校側としては大学が設けた出願条件をクリアする生徒を送ったまでなので何の落ち度もない。
バカな生徒でも指定校推薦を取れる高校を選んだ大学側がバカなのだ。
というわけで不合格理由に学力は入らない。
ではどういった理由で不合格になるのかというと、
ダメゼッタイ!
- 犯罪をしてしまった
- 遅刻をしてしまった
- 締切日を守らなかった
といった当たり前のことをできなかったケースだ。
言い換えれば”当たり前のことを当たり前にできる”のであれば指定校推薦は100%合格できると言って過言ではないだろう。
有名私大の指定校推薦の合格率は?
指定校推薦がほぼ不合格にならない入試であることは入試結果を公開している大学を見れば確認できる。
今回は慶應義塾・上智・東京理科・学習院・青山学院・立教の指定校推薦合格率を紹介したいと思う。
慶應義塾大学
学部 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
法学部 | 90 | 90 | 100% |
商学部 | 250 | 246 | 98.4% |
理工学部 | 184 | 184 | 100% |
薬学部 | 36 | 36 | 100% |
(大学全体) | 560 | 556 | 99.3% |
上智大学
学部 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
神学部 | 2 | 2 | 100% |
文学部 | 68 | 68 | 100% |
総合人間科学部 | 20 | 20 | 100% |
法学部 | 46 | 46 | 100% |
経済学部 | 25 | 25 | 100% |
外国語学部 | 53 | 53 | 100% |
総合グローバル学部 | 23 | 23 | 100% |
国際教養学部 | 4 | 4 | 100% |
理工学部 | 159 | 159 | 100% |
(大学全体) | 400 | 400 | 100% |
東京理科大学
学部 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
理学部第一部 | 176 | 176 | 100% |
理学部第二部 | 3 | 3 | 100% |
薬学部 | 57 | 57 | 100% |
工学部 | 117 | 117 | 100% |
理工学部 | 316 | 316 | 100% |
先進工学部 | 110 | 110 | 100% |
経営学部 | 240 | 240 | 100% |
(大学全体) | 1019 | 1019 | 100% |
学習院大学
学部 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
法学部 | 307 | 307 | 100% |
経済学部 | 170 | 170 | 100% |
文学部 | 251 | 251 | 100% |
理学部 | 110 | 96 | 87.3% |
国際社会科学部 | 46 | 46 | 100% |
(大学全体) | 884 | 870 | 98.4% |
青山学院大学
学部 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
文学部 | 183 | 183 | 100% |
教育人間科学部 | 57 | 57 | 100% |
経済学部 | 90 | 90 | 100% |
法学部 | 187 | 187 | 100% |
経営学部 | 82 | 82 | 100% |
総合文化政策学部 | 50 | 50 | 100% |
理工学部 | 187 | 187 | 100% |
社会情報学部 | 86 | 86 | 100% |
地球社会共生学部 | 87 | 87 | 100% |
コミュニティ人間科学部 | 97 | 97 | 100% |
(大学全体) | 1106 | 1106 | 100% |
立教大学
学部 | 志願者数 | 合格者数 | 合格率 |
文学部 | 251 | 251 | 100% |
異文化コミュニケーション学部 | 21 | 21 | 100% |
経済学部 | 127 | 127 | 100% |
経営学部 | 79 | 79 | 100% |
社会学部 | 70 | 70 | 100% |
法学部 | 122 | 122 | 100% |
観光学部 | 76 | 76 | 100% |
コミュニティ福祉学部 | 128 | 128 | 100% |
現代心理学部 | 98 | 98 | 100% |
理学部 | 29 | 29 | 100% |
(大学全体) | 1001 | 1001 | 100% |
指定校推薦の面接はただのお茶会!
俺の友人の田中は早稲田大学の理工学部に指定校推薦で合格した。
田中についてはこちらの記事で紹介している。
そんな彼から実際の面接のやりとりを聞いてみた。
聞いた感想としては、
それで大学って受かるんだ…
と一般入試がバカバカしく感じられる内容だった。
もちろん高校3年間で並々ならない苦労をしてきたからこそ指定校推薦を勝ち取れたわけだがなんというか悔しかった。
実際のやりとりはこんな感じだ。
まずは志願理由について教えてください
志願理由は○%×$☆♭#▲
君はこれで大学に合格”した”わけだけど、入学までに何をやる予定ですか?
大学で習う勉強を予習したいと思います
大学のことで何か聞いてみたいことはある?
特にありません
ほぼ合格が確約された指定校推薦とは言っても志願理由くらいは用意しておいた方が良さそうだ。
指定校推薦は不合格にならない!?のまとめ
指定校推薦は高校と大学の信頼関係で成り立っているので不合格にならない
そのことは有名大学の指定校推薦の入試結果を見れば一目瞭然だ。
ただ、当たり前のことを当たり前にできなければもちろん不合格になる。
とは言っても高校3年間努力をし続けられた生徒が当たり前のことをできないとは考えられない。
定期テスト前に勉強をする
という当たり前のことを他の誘惑に負けず3年間続けられたわけだから。
だから自信を持って入学試験に臨んでほしい!
それではまた。